資格認定制度に関しては従来から様々な議論がなされてきました。当学会としてはASCH（米国臨床催眠学会）の基準を参考にし、学会活動の活性化も視野に入れながら資格認定委員会を中心に議論を重ね、平成１４年度の総会にて以下のように決定しました。臨床催眠指導者資格（ASCHのApproved Consultantにあたる）については、今後の流れを眺め色々な意見を聞く中で決定していきたいと考えています。
JSCHとしては、研修会に所定の時間参加するだけで手に入る資格ではなく、臨床催眠の実際の活動を重視する意味で学会及びケースカンファレンスでの発表という条件を取り入れました。また、資格の継続にも継続研修を義務づける形にしました。資格取得を目標に会員が臨床催眠を切磋琢磨していける良い刺激になればと思います。
資格認定の基準を満たしている方は、以下の申請書フォーム（PDFファイル又はMS Wordファイル）をダウンロードして印刷し、学会事務局の方へご提出くださいませ。
イ． 認定資格は、次の２種類とする。
ロ． 臨床催眠資格の資格認定基準は次のものとする。
- 日本臨床催眠学会（以下、この学会）の行う研修またはこの学会が認める催眠研修、初級・中級あわせて４０時間以上の履修を必要とする。なお、講師の教授時間は履修時間とみなす。
ただし学生会員の研修履歴はこれに算定しない。
- この学会の学術大会およびケースカンファランスの双方にそれぞれ１回以上、合わせて４回以上の発表を必要とする。ただし、連名発表の場合は主発表者のみをカウントする。ケースカンファランスの発表希望者は研修委員に申し出る。なお、学術大会におけるシンポジスト・講演講師、ケースカンファランスにおけるコメンテーターは、発表者と同等に扱う。
- 催眠の臨床経験を２年以上と推薦を必要とする。その証明および推薦は理事のうち２名が行う。
- 資格認定事務は２００３年４月から開始され本人からの申請が行われてから手続に入る。認定費用は３万円とする。
- 資格は５年毎に更新されねばならず、それにはこの学会の行う研修またはこの学会が認める催眠研修２０時間以上の履修を必要とする。更新費用は１万円とする。
ハ． 臨床催眠指導者資格の資格認定基準は次のものとする。
- 上記ロ.により臨床催眠資格を得た後、さらに上級６０時間の履修を必要とする。
- この学会の学術大会及びケースカンファレンスの双方にそれぞれ1回以上、合わせて4回以上の発表を必要とする。ただし、連名発表の場合は主発表者のみをカウントする。なお、学術大会におけるシンポジスト・講演講師、ケースカンファレンスにおけるコメンテーターは、発表者と同等に扱う。
- この学会の研修において、サブファシリテーターまたはファシリテーターを計2回以上担当することを必要とする。ただしその担当時間は研修の級にかかわらず1
の上級履修時間として算定できるものとする。
- 資格認定事務は２００４年４月から開始され本人からの申請が行われてから手続に入る。認定費用は３万円とする。
- 資格は５年毎に更新されねばならず、それにはこの学会の行う上級研修20時間以上の履修、およびその研修でのファシリテーターまたは講師、または症例検討でのコメンテーターのどれか1回以上の担当を必要とする。ただしファシリテーターまたは講師の担当時間は研修の級にかかわらず上級履修時間として算定できるものとする。更新費用は１万円とする。
ニ． 認定はこの学会の会員であることを条件とし、当学会に所属しなくなった場合、その資格を失う。
ホ． 認定を受けたものは、この学会が定めた認定規約および倫理基準を遵守するものとし、これに違反した場合には倫理委員会との協議により適切な処分が下される。
平成14年11月制定
平成15年11月22日改定
平成16年7月18日改定
令和元年5月25日改定
令和6年11月3日改訂
※ 資格取得を検討する際に、自分の過去の研修履修時間を知る必要性が出てきますが、その際は日本臨床催眠学会 マイページで各自で確認できます。
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