ASCH(米国臨床催眠学会)との連携について

 日本臨床催眠学会は世界でもっとも充実したASCHの研修カリキュラムを基準目標として、同学会と緊密な連絡を取りながら研修活動を行って参りました。また米国 メリーランド大学主任心理学者 大谷彰先生を理事に迎え、大谷先生のご尽力もあり第9回研修会より JSCHの研修会はASCH認定の研修会であるという承認を受けることになりました。このことにより日本にいながらにして、日本語でASCH認定の研修会を受けることができるようになりました。

《ASCHの会員になる可能性が開けてきました》

 ASCHのApproved consultantである高石先生、大谷先生を講師とする研修会は、ASCH認定の研修会という扱いになります。そして20時間以上ASCH認定の研修会に参加することでASCHの正会員となるのに必要な履修時間が得られます。

 当学会の会員全てがASCHの正会員になる資格を持つわけではなく、ASCHの会員となる基準を満たす者が正会員になることができます。ASCHの正会員になる資格とは

『ASCHメンバーとなるには医学(MD、DO)、歯学、足外科医学(DPM)、カイロプラクティック、心理学および心理学を主要分野とする研究領域で博士号を保持するもの、もしくは看護学、ソーシャルワーク、心理学、言語矯正学、家族療法、結婚療法において修士号を保持するものとする。さらに、志願者は治療行為を許可する免許もしくは認可を州政府より受けており、かつ自らの学位に見合った専門学会(例えばAMA, APA, ADA等)の会員であること、そして催眠の臨床活動を行なうことに関して明確な意思表示をおこない、ASCHの認定した研修を20時間以上終了したものとする』

のように決められています。日本の場合は米国とは教育や資格制度の違いがありますので、ASCHとの今後の交渉によっては門戸が広がる可能性はあります。

 また、Certification in Clinical Hypnosis或いはApproved consultant in Clinical Hypnosis取得への道が開かれる可能性がでてきました。近々発行される臨床催眠学雑誌の中でもJSCHの資格、あるいはASCHの資格の件に関しては掲載される予定になっておりますのでご参照下さい。