日本臨床催眠学会 第17回研修会

 臨床催眠が、解離障害を始めとする重症の神経症圏の病態を扱うようになるにつれて、力動心理を考慮した催眠療法の必要性が高まってきました。“自我状態療法”は解離を重視する催眠と精神分析理論を統合したユニークな治療法であります。

 この度、国際サイコセラピー会議イン・ジャパン2006の一環として、本法の創始者であるMontana大学名誉教授John,G,Watkins博士による2日間の研修会を開催する運びとなりました。博士は、すでにご高齢で、この研修会を生涯最後の学術講演とすると述べておられます。もう二度とないこの機会を逸しないように、多数の方々が参加されることを願っております。

日本臨床催眠学会理事長 高石昇

日 時 平成18年8月25日(金)〜27日(日)
会 場 立正大学(東京)
講 師 初級:8月25日(金)
 ・大谷彰(メリーランド州立大学)
 ・櫻井佐紀子(さくらい健康心理オフィス)

上級:8月26日〜8月27日
 ・John G.Watkins Ph.D Montana大学名誉教授

【上級】 〜テーマ:自我状態療法〜
内 容

テーマ 自我状態療法
講師 John G.Watkins Ph.D Montana大学名誉教授
定員 80名
参加費 40,000円(学生会員 32,000円)
参加資格 本学会会員、初級コースを過去に受講したことがある者

この研修会に参加したくてこの度入会される方の場合、8月25日の初級研修会を受講しないと上級に参加できません。また初級のビジター参加の方は参加できませんのでお間違いのないようにお願いします)

参考文献 Watkins, J.G. & Watkins, H.H.(1997). Ego States :Theory and Therapy. New York-London:W.W.Norton Publishers.

Emerson, G. (2003).Ego State Therapy. Wales,UK,Crown House Publishers(An excellent book ,more up to date. He has another in press on non-hypnotic ego state therapy.

8月26日(土):6時間30分(390分)
8:30 自我状態療法の起源と歴史(講義)
9:15 自我状態理論:分化と統合(slides)(講義)
10:15 休憩
10:30 解離、重症 (講義)
10:45 解離性同一性障害
症例:“丘の上の絞殺事件”(slides‐video)
12:00 昼食
13:15 解離-分化、正常者、神経症(講義)
正常者の自我状態(video)
14:30 (時間的余裕があれば)自我状態と隠れた観察者(audio‐講義)
15:00 休憩 
15:15 自我状態療法の原則(講義)
15:45‐17:00 自我状態療法の症例:Helen Watkinsによる“黒服の女性と白服の令人”(audio)

懇親会:Watkins博士をかこんで

 場所:近くて安い立正大学食堂"立正シダックス"
 日時:8月26日(土) 17:30〜
 参加費:3,000円
    (参加費は当日お支払いいただきます。)

 懇親会に参加ご希望の方は、下記までEメールまたはFAXにて事前にご連絡いただきますようお願いします。

 立正大学心理学部 西松研究室
   Eメール:training@hypnosis.jp
   FAX:03-5487-3271

8月27日(日):6時間30分(390分)
8:30 自我状態療法の効果:実証的研究(講義)(slides)
9:00 自我状態療法の技法(講義)
10:15 休憩
10:30 技法(続き)(講義)
除反応 適応と留意事項 
実例・症例Rod (audio‐講義)
12:00 昼食
13:15 感情と体感による橋渡し(講義)
静かな除反応 毒ペン療法
14:00 Helen Watkinsによる“出産の外傷”(video)
15:00 休憩 
15:15 特別プログラム:“ Freudの肉声・唯一の録音”(audio)
15:30〜17:00 まとめと質疑

☆ 講義はすべて、大谷彰博士により逐次通訳されます。
Video、audioは予め翻訳されPower Pointで示します。

☆自我状態療法のWatkins 博士の論文“催眠と自我状態療法”の邦訳、博士のプロフィール及び業績が臨床催眠研究第7巻に掲載されているので、事前に熟読されることを薦めます

【初級】8月25日(金):6時間30分(390分)
内 容
講師 大谷彰(メリーランド州立大学)
櫻井佐紀子(さくらい健康心理オフィス)
定員 40名
参加費 10,000円(学生会員 8,000円)
参加資格 本学会会員、またはビジター参加(但し1回のみ)

9:30 催眠誘導の基本と原則(A3、大谷)
10:30 基本的催眠誘導デモンストレーション(A4、大谷)
11:00 小グループによる実習 90分(A5)
12:30 … 昼食 …
13:30 催眠現象とその臨床的応用(A2、櫻井)
14:30 誘導技法のデモンストレーション(A4、櫻井)
15:00 小グループによる実習 90分(A5)
16:30 質疑応答(倫理と資格認定を含む)(大谷)
17:00 終了

参加方法及び参加申し込み

申し込み締め切りは平成18年7月24日 平成18年8月15日です

参加者枠にまだ少し余裕がありますので、締め切りを延長しました〜

  • 研修会は、初級、中級ともに定員があります。締め切り前に定員になった場合、募集を終了する事があります。その後はキャンセル待ちとなりますのでご了承下さい。
  • キャンセルは、8月10日までに申し出下さい。それ以降のキャンセルに関しまして返金できません。キャンセル待ちの方は8月11日以降にご連絡をいたします。

《当学会員の方》

 ホームページ上の学術大会・研修会申込みフォームで申し込んでいただければ処理の関係上助かります。或いは同封の参加申込書にご記入の上、郵便・FAXでのお申し込みも可能です。
 申し込みと同時に、指定の口座に参加費用をお振込み下さい。振込みが確認されましたら、8月上旬頃に参加証を郵送いたします。
 8月10日までに入金が確認できなかった場合、キャンセルとして扱わせていただき、参加できる権利はキャンセル待ちの方に回させていただきますので、十分ご注意ください。

《学会員であっても始めて参加される方へ》

 本学会員であっても、研修会に初めて参加される方は、必ず「初級」の研修会から参加していただくことになっています。

《学会員以外の方が学会へ入会して参加する場合》

 これを機に当学会への入会を希望される方は、入会申し込みと研修会参加申し込みと両方を同時に行って頂く必要があります。当学会の会則の会員の項目をお読み頂き、該当される方はお申し込み下さい。

 ホームページ上の入会申込書のページを印刷して頂き、必要事項をご記入の上「日本臨床催眠学会事務局」まで郵送してください。入会の審査を資格認定委員会で受ける必要があります。
審査の上、入会が承認されましたらご連絡させて頂きます。

 また同時に、ホームページ上の学術大会・研修会申込みフォームで「研修会参加申し込み」の手続きを行って頂ければ処理の関係上助かります。或いは研修会申込みフォームを印刷し、郵便・FAXでの申し込みも可能です。
(注:研修会申し込み先は学会事務局とは別になります)

 入会承認の連絡を受けてから、当学会指定の年会費と当研修会の参加費を振り込んでください。振込が確認されれば後日参加証を郵送いたします。

注)当学会では入会後最初の研修会は、必ず初級を受講するというルールがあります。よって、入会後、いきなり上級の研修会には参加できません。もし、この度の上級の研修会に参加したい場合には、8月25日に開催されます初級の研修会を先に受講して頂く必要性がありますので、ご了承くださいませ。

《学会員以外の方がビジター参加する場合》

 基本的には本学会の研修会は学会員のためのものです。従来は学会員の参加しか認めて参りませんでした。しかし、広く研修会への参加の機会を広げるために新たにビジター参加という参加形態を以下の要領で設けています。

 ・学会員以外の者も1回を限度に研修会に参加することができる。
 ・参加資格は学会の会員になるための資格に準ずる。(下記会則を参照)
 ・参加費用は学会員と同じとし、受講時間は資格認定に算入される。
 ・ビジター参加は初級の研修会に限られる。
 ・さらなる参加を希望する場合は学会に入会する必要がある。

 これにより、未だ学会に入会していない方々もとりあえず初級の研修会に参加した上で、学会に加入するかどうか判断頂くことが出来るようになりました。但し、学会の正会員になる資格を持たない方はビジター参加はできませんので御注意下さい。

 また、ビジター参加の方は、初級の研修会のみの参加に限られており、上級の研修会に参加をご希望される方は、入会して頂く必要があります。

 ビジター参加希望の方にはビジター参加申し込みと研修会参加申し込みと両方を同時に行って頂く必要があります。当学会の会則の会員の項目をお読み頂き、該当される方はお申し込み下さい。

 ホームページ上の学術大会・研修会申込みフォームで「ビジター参加申し込み」と「研修会参加申し込み」の両方の手続きを行って頂ければ処理の関係上助かります。或いは研修会申込みフォームを印刷し、郵便・FAXでの申し込みも可能です。

・審査の上、参加が承認されましたらご連絡させて頂きます。参加承認の連絡を受けてから、指定の口座に参加費用をお振り込み下さい。振込が確認されれば後日参加証を郵送いたします。

《会則の抜粋です》 第3章 会 員 第5条

この会の会員は正会員、暫定会員および学生会員をもって組織する。

(1) 正会員は(イ)医学、歯学、心理学の諸科学を専攻する大学学部を卒業したもので、(ロ)医学、歯学、心理学に関する日本学術会議に登録された当学会以外の学術諸団体の正会員で、(ハ)現在医学、歯学、心理学の諸領域で、臨床活動に従事しこの会の主旨に賛同し運営委員会の承認を得たもの。

(2)学生会員は上記(イ)に示した大学学部学生および大学院学生。

付 則:第5条(1)(イ)(ロ)(ハ)の「医学、歯学、心理学の諸科学」には教育学、看護学、これらの隣接諸科学が含まれる。

《ASCH認定の研修会です》

 当学会の研修会はASCH(米国臨床催眠学会)の研修として認定されており、ASCH認定の修了書をお渡しします。ASCHの基準を満たす者が(学歴、資格、所属学会等)初・中級20時間の参加でASCHに入会するための必要な履修が得られますし、40時間の初・中級コースの履修によりASCHの「Certification in Clinical Hypnosis」取得への道が開かれます。

《当学会の資格認定制度》

 H15年度よりJSCH(日本臨床催眠学会)の資格認定制度がスタートしました。臨床催眠資格及び臨床催眠指導者資格の取得を一つの目標に臨床催眠の技術を高めていきましょう。

振込口座

   みずほ銀行 五反田支店 普通預金 2615135
   口座名:第17回日本臨床催眠学会研修会事務局

申込み・連絡先

 〒141-8602 品川区大崎4−2−16
 立正大学心理学部 西松研究室
 Eメール:training@hypnosis.jp FAX:03-5487-3271

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 電話での対応はしておりません。e-mail、郵便、ファックスにてお願いします。