臨床催眠学会では、より臨床実践に催眠を活用できるように、さらに臨床催眠を多くの方にご理解いただくために、定期的に様々なスタイルで学びの場を提供していきます。 これまでワークショップでは、「催眠とマインドフルネス」「催眠とイメージ」「自我状態療法の実際」、そしてDavid Spiegel先生による「臨床催眠の実際」と題して、臨床実践に役立つ内容を取り上げて参りました。第5回となる今回は「家族療法と催眠」という内容で開催いたします。 また翌日には、第32回技法研修会(初級)を併せて開催いたします。技法研修においても催眠実践に役立つよう、催眠誘導中に生じる除反応やカタレプシーにどう対処し利用するかを中心とした内容になっております。 皆様、ふるってご参加の程よろしくお願い致します。 また下記に記載がございますが、4月15日までを事前登録期間としておりますので、ご参加を考えておられる場合は早めにお申し込みいただければと存じます。 |
プログラム |
日時 | 【1日目】 2015年5月16日(土曜日) | 【2日目】 2015年5月17日(日曜日) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
内容 | 「家族療法と催眠」 | 「臨床催眠技法を使いこなす −除反応への対応とカタレプシーの臨床利用−」 |
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講師 | 加来洋一 先生 (山口県立こころの医療センター 副医院長 ・ 精神科医) |
松木繁 先生 (鹿児島大学大学院 教授) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
会場 | 関西医科大学 「関西医科大学学舎2階 http://www.kmu.ac.jp/access/index.html (京阪本線・交野線「枚方市」駅 北口より徒歩3分) 病院と学舎が並んで建っていて、向かって右側の建物です。 当日は下記地図の○印のサブエントランスから、守衛さんにドアを開けてもらう必要があります。 |
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内容 | 家族療法と催眠の関係は長く、M.エリクソンは家族へ介入した事例を残していますし、その技法はMRIや解決志向アプローチの基礎となっています。一方で、通常は一人のクライアントを対象にする催眠と、複数の家族メンバー ―家族システム― を対象にする家族療法の隔たりを大きく感じる催眠臨床家も少なくないのではないでしょうか。実際には許容言語などの催眠の話法やコミュニケーションの技法を援用することで、家族療法の基本であるジョイニングやリフレイミングを有効に実践するこができますし、催眠現象を治療的に利用する発想は、家族システムの中でのHere&Nowの変化を治療的文脈に組み込む介入と相似形であるといえるでしょう。比喩的に表現するならば、家族療法というOS上で、催眠というソフトが作動するということになるでしょうか。本ワークショップでは、このように催眠の技法を家族への介入に応用できるようになることを目標にしています。催眠誘導と暗示の基本的な技術を身につけていれば、この目標は達成可能なので、催眠の初心者(と自分で思っている方)も大丈夫です。ふるってご参加ください。 |
催眠を臨床適用しようとすると、通常の学会研修会で学ぶカテゴリー化された治療計画や定型化された技法選択だけでは対応できず、結果、催眠適用を諦めてしまうという会員の声がよく聴かれます。特に、催眠誘導中に激しい除反応を起こして患者(クライエント)の情動がコントロールしづらくなったり、カタレプシーを起こしてしまい運動反応が滞ってしまう等、想定外の反応を患者(クライエント)が起こした際に適切な対応を行えずに以降の催眠適用を断念してしまうという声が多いようです。 今回の研修では、こうした会員の声に応えることを目的に、午前中のセッションでは「除反応への対応」を扱い、より適切な形で情動の発散が行われカタルシス効果が得られるための技法的工夫について解説します。また、午後のセッションでは、「カタレプシー反応への対応」を扱い、より適切な形でカタレプシー反応を扱う技法的工夫について解説し、ペインコントロールや新たなコーピングスタイルの獲得に役立つ臨床利用の方法について、デモや相互実習を通して体験的に学びを深めたいと考えています。 |
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スケジュール |
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定員 | 63名 | 63名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参加費 |
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参加資格 | 正会員・学生会員の方 非会員の方が学会へ入会して参加する場合 非会員の方で、入会なさらずに本学会主催のWS・研修会に初めて参加する場合【ビジター資格による参加】 に分けて説明しております。下記の参加お申し込みについてをご覧ください。 |
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備考 | ワークショップおよび研修会は以下の研修ポイント申請予定です。 当学会は精神神経学会および日本心身医学会の専門医資格更新にかかる研修ポイントの対象学会です。 臨床心理士資格更新のポイント申請の予定です。 両日とも日本臨床催眠学会の修了証(初級)を発行致します。 |
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