日本臨床催眠学会 第12回 学術大会は、日本催眠医学心理学会と合同で開催されることになりました。 大会や研修会の詳細および申し込みは、以下のリンクを参照ください。 http://www.geocities.jp/kasaiken08/october2010-0.html |
大会テーマ:「催眠の新たなる可能性」
大会長挨拶
拝啓
若葉の候,皆様,健やかにお過ごしのことと思います。本年の学術大会は,日本催眠医学心理学会第56回大会と日本臨床催眠学会第12回大会を鹿児島大学にて合同で開催することになりました。
期日は2010年10月9日(土)〜11日(月,祝)の3日間で開催いたします。大会テーマを「催眠の新たなる可能性」として,両学会がこれまで築いてきた催眠研究を礎に,催眠の新たな可能性を臨床・実験の分野で開拓していく契機となる大会にしたいと,少し妄想的な期待を膨らませて,企画を考えています。記念講演,シンポジウム,研究発表に加えて,対談なども計画しております。
臨床分野では,これまで催眠療法の適用が困難,もしくは禁忌とされていた幾つかの疾患(例えば,うつ病,統合失調症,人格障害,etc)への適用事例を中心に組み立てられればと考えています。こうした適用事例の結果を通して,催眠現象そのものの新たな見方・考え方を共に考える機会になることを期待してこうしたテーマを考えました。
また,実験研究と臨床研究とを橋渡しするテーマとして「痛み」を取り上げ,実験研究からは近年の「痛み」研究の現状と実際,臨床研究からは「疼痛障害への催眠適用」,「緩和ケアへの催眠適用」などの新しい分野での臨床研究の紹介を行ってもらい,それを通して催眠療法の新しい適用分野の開拓(市場開拓)へとつながる機会になればと考えています。
海外からの招聘も計画し,アメリカのMichael D.Yapko先生からは既にご快諾頂いており ます。D.Yapko先生の著書やDVDを拝見する限り,今回の我々の掲げるテーマに沿った講演や研修を組んで下さることと思います。特に,うつ病への催眠適用,ターミナルケアと催眠など新たなテーマでの企画を考えています。
二つの学会の合同企画となりますので,研修参加資格を含め,いろいろな解決すべき問題も抱えております。しかし,両学会がこれまで築いてきた催眠研究を礎に,催眠の新たな可能性を臨床・実験の分野で開拓していく契機となる大会になるよう,両学会の理事長及び理事の先生方,さらには会員の皆様方の多大な協力を頂き盛会にしたいと祈念しております。どうかご協力の程よろしくお願い致します。
鹿児島は本土の中で最も南の果てに位置しておりますが,今,噴火を続ける桜島と同様,非常にアクティブです。焼酎と温泉を満喫しながら催眠の新たな可能性について語り合う機会になればと思います。多数の皆様の御参加と研究発表を心からお待ち申し上げております。